Water Library 029


・・水のほん“Water Library ”・・・

~・~・水にときめいて・~・~

 

夏の終わりに軽井沢に行きました。

ペンションのお風呂のお湯はなめらかしっとりとして、飲んでみると砂糖が溶けているかと思うくらい甘くて驚きました。

翌朝、肌がすべすべしているので温泉だったのですかとペンションの人に尋ねたら、水道水を使っていて、浅間山の溶岩の中を通ってきた水とのことです。

カルキ臭のないこの良質な水道水に、善良で簡素な生活を尊び清潔で明るい環境を築こうとする軽井沢町の人々の精神、伝統と歴史を感じました。

軽井沢の水は硬度が高いことで知られています。浅麓水道企業団によると新滝水源の硬度は254㎎/ℓあり、全国一硬度の高い沖縄県の平均硬度でも84㎎/ℓですから、軽井沢の水は欧米並みだということがわかります。

明治時代にトロント生まれのカナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏がこの清澄な気候と自然に感嘆し、避暑地として毎年訪れるようになり、その後別荘地へと発展しましたが、彼らもこの水のすばらしさを感じていたのでしょう。

軽井沢町水道ビジョン(HPより)によると、町の面積は156.05km2 で計画給水人口19,800 人、水道施設は自己水源(表流水 3、湧水 8、深層地下水 13)24か所と浅麓水道企業団からの浄水受水を水源としているそうです。

浅麓水道企業団は浅間山麓の佐久市・小諸市・御代田町・軽井沢町の二市二町が共同で、水道用水の不足の解消と標高1,000メートルラインの高原地帯の開発を目的に、昭和42年4月、長野県内では初めての水道用水供給事業として浅麓水道企業団が誕生しました(浅麓企業団HPより)。こちらも湧水や地下水を水源にしています。

軽井沢の水と戯れるために、また来年も家族と訪れたいと思いました。

 

今回の水のほんは『水の預言』をご紹介いたします。

著者江本勝さん(1943~2014)の本といえば、世界中でヒットした『水からの伝言』や『水は答えを知っている』など多数ありますが、本書は、アリゾナのネイティブアメリカン、ホピ族の指導者であるバーノン・マサヤスパ氏との対談をまとめたものです。

バーノン氏は日本へ講演に来てほしいと何度も招待を受けたのですが飛行機が苦手で断っていたところ、『水からの伝言』を読んで感動し著者に会えるならと行ってもよいですよといって来日して、この対談集となったそうです。

 

本書を紹介する前に、もう1冊以下のような本があることにも触れておきましょう。

『水はなんにもしらないよ』左巻健男(さまきたけお) 2007年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン株式会社

 

佐巻さんは、同志社大学教授で理科教育、環境教育を専門とされ、科学の啓発に取り組んでいらっしゃるそうです。

教員志望の学生や現場の教員たちが、ニセ科学である(佐巻さんはそう指摘しています)江本さんの波動水を信じ込み授業に応用しようとしていることに危機感を抱き、「波動系ビジネス」にだまされないようにこの本で忠告しています。

 

「クラスターの小さい水」「磁石が水を活性化」「π(パイ)ウォーター」「トルマリン水」「アルカリイオン水」「活水器」など怪しげ水ビジネスだとし、これらの商品についてそれぞれ検証しています。(ちなみに最近では水素水の効能が世間で話題になっていましたね。)

 

佐巻さんのこの本では水道水についてもくわしく書かれています。

原水が汚れている場合、緩速ろ過の処理の方が急速ろ過よりおいしい水道水がつくれるということです(p168)また、高度処理は経費が高くなることを説明しています(p164)

 

 “直接すぐには生死とかかわらないようでも、公害・環境破壊などのじわじわ進む環境問題や戦争といった、大量殺人に結びつくウソに満ちているのが今日の社会でしょう。そういったウソにだまされないようにしなければならないと思います。” (p175)

 

このように、本物の知を求めてニセ科学にだまされない社会をつくりたいと佐巻さんは活動していますが、江本さんの本については馬鹿げた主張だ(p4)としています。

一方『水の預言』でのバートン氏の談話によれば、江本さんの説は、ホピ族の水の教えと同じなのだそうです。「人間の感情に水が反応する」というのは、ホピ族の文化で既に教えられていたことなのだそうです。

 

 

これを拝読しての推察ですが、人体はわずかながら電気を発していることや想念によって脳波が変化することなどから、言葉がけや文字(文字自体というか、人が文字を読むことによってといったほうが適切かもしれません)によって、振動から水が影響を受けて結晶の形が変化するというのはあり得るのではと思います。水が変化することは、全面的に否定はできないように考えられます。

先日放映されたNHK番組「プロフェッショナル」では、生花店店主東信さんが長年の研究で見いだした花にとってベストなコンディションは室温15度~20度、湿度は40%~50%、さらに店内のBGMは奥多摩で収録した「鳥のさえずりと川のせせらぎ」。音が与える振動が水の濁りをなくし、結果的に花を長持ちさせるという。これも4年にわたる実証を繰り返し、花にとって良いと考えた。「あくまで花が主役である」と東は強調するという内容(NHKのHPより)でしたが、これも振動と水の関係をしめしています。

 

 

さて、どのように江本さんやホピ族のバートンさんが水のことをおもっているか。注目すべき文章を引用してみたいと思います。

 

江本“水を知るということが、自分自身をよく知ることだし、宇宙を知ることなのです。”(p15)

 

江本“水は宇宙にくまなく広がって、創造主の設計図を伝播させていきます。・・略・・水は、人の心、意識によって左右されます。・・略・・文明はすべて人の意識によって、思いによって設計されています。その思いを伝えているのが水なのです。”(p17、18)

 

 

バーノン“ホピ族の教えでは、「すべての生命は水から生まれる」とされています。”(p54)

 

バーノン“「命は水として循環している」というのがホピ族の教えです。”(p55)

 

バーノン“このように、水によってすべてがつながっています。なぜなら、わたしたちは本来「ひとつ」だからです。皆さんは、自分が水だということをお忘れかもしれません。しかし、わたしたちは水そのものです。・・略・・人間も水だとすると、わたしたちは相が変わることはあっても、決して破壊されたり失われたりしないのです。死ぬことはないのです。それが人間であり、命なのです。”(p59、60)

 

バーノン“水は生命を持った霊的な存在であり、ご先祖様と同じです。ですから、水に対していつも敬虔な態度で接しなければなりません。”(p61)

 

バーノン“わたしたちのすべての記憶をその内に秘めている「水」。それが「ご先祖さま」であり、「わたしたち自身」なのです(言い換えれば、わたしたちのなかにはすべての記憶を持つご先祖さまが「水」として生き続けいている、ということです)。”(p62)

 

バーノン““水の民”であるわたしたちは、世界に平和をもたらすことのできる、このような偉大な力をそれぞれの内に秘めているのです。”(p65)

 

バーノン“マサウから教えを受けたホピ族の本来の生き方には、物や土地を所有するという概念がないのです。今住んでいる、または農耕をしている土地は、わたしたちが「お預かりしている」ものであると考えます。ですから、「お守り」しなければならないのです。” (p71)

 

バーノン“世界では善と悪が必ずいっしょに存在します。なぜなら悪はわたしたちの教師となって、「同じ過ちを繰り返さないように」と教えています。・・略・・わたしたちのメッセージは、水を使って世界に平和をもたらすということです。・・略・・戦争の恐ろしさを知り、水の大切さも分かっている日本人に、わたしたちは大きな役割があると思っています。”(p172)

 

 

バーノンさんは次のようにも話しています。

“テクノロジーや科学は決して悪いものではありません。それに翻弄されて本来の生き方や霊性を失ってしまうことに警告を発しているのです。テクノロジーに支配されるのではなく、「正しい意図」を持って、善なる目的でそれを活用することが必要です。”(p75)

 

 

江本さんは、水から作るフリーエネルギーについての研究について説明しています。そしてバーノンさんは、今私たちが住んでいるのは「第4の世界」で、その終わりに位置している、第5の世界についての「このような世界を作りたい」という明確なイメージ化が新たに作り上げる力を持っていて、次なる世界をいっしょに創造するためにイマジネーションが必要だと、話しています。新しい発想や技術が期待されます。

この本ではDNAの3%しか活用されていなくて、97%がまだ可能性として残っているということも書かれていますから、まだまだ希望があります。

 

また、子どもに気づきを与えることが重要とも書かれています。

そして江本さんは農学博士の比嘉照夫先生から教わった微生物の10%が善玉菌、10%は悪玉菌、あとの80%は日和見菌で、どちらか強いほうに引っ張られるのだという話から、水の真実、水の預言を知る人が世界の人口の1割を少しでも超せば、80%の人たちが雪崩を打って水を理解するようになるでしょうと語っています。

前記佐巻さんの本では、行動判断の基礎となるような本物の知を検定外教科書にまとめたという話がでていて理科教育の大切さを述べていらっしゃいますが、江本さん、バーノンさんの対話を読むと、本物の知とは、まさに水を知ることだと言えそうです。

 

 

ところで、本書で数回にわたって出てきたのは次の言葉でした。

~「万物の源は水である」(タレス)~

 宗教や神さまはいろいろあるけれど、まずご先祖様を大切にしてご先祖様に祈りなさいと、母は、生前話していました。先祖をたどると、水に行きつくことが本書で理解できました。すべての根源には水があり、世界のすべてが水によってつながっています。そのことをもっと認識したら、未来は穏やかで平和な世界になりそうですね。

水爆の威力は原爆の数百倍です。

第5の世界をどんな世界にしたいか、まず各国で話し合うことが望まれます。

(2017/09/06)

 

 

 

参考:軽井沢観光協会公式ホームページ

 

 

 

【29冊目】Data

    水の預言
      アセンションの鍵は水にあった

  著者 江本 勝(えもと まさる)
     バーノン・アサヤスパ

    2010年12月 

    ソフトバンククリエイティブ株式会社

 

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