Water Library 004

・・水のほん“Water Library ”・・・

~・~・水にときめいて・~・~

 

ヴィクトル・シャウベルガーの先祖は、バイエルン(現在のドイツ、バイエルン州)に住む上流階級でしたが、1650年頃、オーストリアに移り住み、1885年6月30日に5番目の子どもとしてヴィクトルが生まれました。

彼は、森林開拓と野山での生活という環境の中で育ち、父親のあとを継ごうと思っていました。

「幼少期から、父親や祖父、曾祖父や、それより以前の人たちと同じように森の番人になりたいと願っていた」と彼は書いています。

小さいころから自然に興味をもち、森の生命や水に関して様々なたくさんのことを父親や年上の親族から学びました。

「彼らは自分で見たり感じたりしたことを頼りにしてきた」「一番に気にしていたのは森や野生地域を保護することだった」と述べています。また、母親からは、「生活がつらく、どうすればよいかわからなくなったときにはね、小川の音を聞いてらっしゃい。そうすればきっとうまくいくようになるわ」と言われたそうです。

 

彼はその後、森林監視員となり、観察や熟考から独自の理論を持つようになります。そして、それを活かす機会がやってきました。彼の理論に基づく運搬技術は大成功をおさめます。彼の関心は丸太用水路だけでなく、林業、農業、エネルギーなど幅広く、そのどれにも水が基礎となっていました。

自然の原理にたどりついたシャウベルガーは、「まず自然を理解する。それからそれを真似る」という自然法則をとらえた理論を発展させていきます。彼の考え方は画期的であったにもかかわらず、専門家からは受け入れられませんでした。しかし、彼に関心を寄せたフォルヒハイマー教授は「彼の考えによって世界が変わるときが来るだろう」と述べています。

 

この本は、迫害や攻撃にあいながらも独自の理論と主張を貫いた彼の技術や研究が紹介されています。とくに水の神秘について書かれていて、水とはこんな性質があったのだと驚かされます。

たとえば、プラス4度の「特異点」は水の密度が最大になる温度で、しかも水が最高品質になる温度だそうです。日本の豪雪地帯で、稲作や酒造りがさかんですが、特異点に近い雪解け水には、温暖な地域の水にはない独特な作用やパワーがありそうです。

 

また、私たちが何気なく使っている消毒された水道水についてもシャウベルガーは言及し、このような水は体を衰えさせ、精神を衰弱させると警告しています。

「誰もが水について考えねばなりません。そうすることで、世界の状況を改善しようとする人たちの時代になるのです」と言っています。

「あらゆることが水から生じた。したがって水とは、すべての文化の材料であり、身体と精神すべての発達の基盤なのだ。

水の秘密を発見すれば、戦争、憎悪、ねたみ、不寛容、不一致へと導くどのような憶測もばかげたものになるだろう」

 

1958年9月25日、滞在していたアメリカからオーストリア・リンツの家に戻って5日後、彼は73歳で亡くなりました。彼の研究はすべて奪われて絶望のうちに息を引き取りました。

ヒトラーはシャウベルガーの研究に注目していました。1934年のある日、彼はヒトラーに呼ばれて質問に答えました。「総統、現代科学は間違っており、危険な道を歩んでいます。何よりもまず生命の力、水の扱いに関することです。水の管理、発電所、そして林業における既存の方法は、地球の血液である水を台無しにしています。水は病み、あらゆる環境がその影響を受けています。未来は進歩でなく、悲惨な状態になるでしょう。」と、悲惨な地球の未来を予言しました。

 

シャウベルガーが亡くなって、今年で57年になります。私たちの身の回りを見渡すと、生命を無視した原子力発電や水道事業、安全保障の新しい法案などは、彼の言葉どおりに退化の道をたどっているのでしょうか。残された唯一の方法は“自然に帰ることだ”とシャウベルガーは教えてくれています。この本が多くの人に読まれ、シャウベルガーが望んでいたように、多くの人々が自然に親しみ自然の叡智を学び、真に人間らしく豊かで平和な暮らしを実現できるよう願っています。

 

 

(2015/9/23)

参考:「自然は脈動する――ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察」アリック・バーソロミュー 著 野口正雄 訳

日本教文社 平成20年4月

 

【4冊目】Data

     奇跡の水 シャウベルガーの「生きている水」と「究極の自然エネルギー」

     著者 オロフ・アレクサンダーソン

       訳者 遠藤昭則

      2012年2月 ヒカルランド

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