Water Library 002

・・・水のほん“Water Library ”・・・

~・~・水にときめいて・~・~

 

2冊目は、最近出た本です。

 私たちがふだん使っている水道の水が、どこからやってくるかご存知でしたか?水道水を飲んだり使ったりしたあと、その水はどこへ行くのでしょう?

 東日本大震災ではインフラの復旧の中で水道が一番遅れたそうです。また、震災後まもなく水道水から放射能が検出されて、あわてた市民がスーパーやコンビニのミネラルウォーターのボトルを買いに行き、あっという間に棚から消えパニックになりました。

 私たちの生活では、安全な水道水が不可欠です。その大切な水道水の多くは、遠いダムや河川から送られてきます。

しかし、ダムや河川の水は浄水にコストがかかり、天候や災害の影響を受けやすく、一方、地下水を水源とした水道は比較的安定していて、給水コストもずっと割安です。

川崎市では、その命綱である地下水の浄水場を、行政のダウンサイジングという計画により廃止しようとしています。今回ご紹介する『社会的共通資本としての水』には、水行政がいかに官僚主義、市場主義のなかでつくられてきたかという諸問題をあげ、今後の新しい水管理の方策を検討しています。

 

ところで先日、「母なる水。」という題でメコン河についてのお話が、めぐるめぐみの水カフェでありました。(主催:NPO法人地域水道支援センター、NPO法人アジア砒素ネットワーク、雨水市民の会 協力:アーユス仏教国際協力ネットワーク)

バンコクから帰国されたばかりの講師の土井利幸さん(NPO法人メコンウォッチ)から、最近のメコン河の状況をお聞きしました。メコン河は日本列島がすっぽりと入ってしまうほど南北に距離が長く、いくつもの国境をまたがっています。メコンとは、母なる水を意味し、漁業や交通運輸、乾季にできる土地を利用した農業など、多くの恵みを人々にもたらしています。しかし、近年建設された数多くのダムによって、少なからず影響を受けているそうで、ここにもダムの問題があると知りました。

 

自然の川は水害のような災いを起こすこともありますが、人間次第でうまく適応すれば、川からたくさんの恩恵を受けることができます。一方、ダムは治水や利水を目的につくられますが、莫大な資金、税金を投入して作るダムが、はたして私たちに本当の豊かさを与えてくれるでしょうか。借金で巨大ダムをつくり、返済は孫や子どもの代まで続き、維持や老朽化にもますます費用が必要になってきます。水道料金が今後値上がりする予測もあります。将来の水はどのようになるのか、私たちはいま無関心ではいられません。

(2015/7/26)

 

【2冊目】Data

社会的共通資本としての水

関 良樹 まさのあつこ 梶原健嗣  著

  2015年5月  花伝社 発行

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