010.つらなぎのかみ

・河、海に関わる神さま

   速秋津日子神さまと速秋津比売神さまの御子神さま方

    頬那芸神(つらなぎのかみ)

    頬那美神(つらなみのかみ)

 


 

次に頬那芸神(つらなぎのかみ)さまと頬那美神(つらなみのかみ)さまについてのお話しをします。この2柱の神さまもお名前が対(つい)になっているので、一緒に取り上げさせて頂きます。

 

 

○頬那芸神(つらなぎのかみ)

 

  名義ですが、「頬(つら)」は「面(つら)」で物の表面を表します。ここでは「水面」の意味となります。また、「頬(つら)」は「つぶら(円、粒)」を約した言葉でつぶつぶと泡立つ音や様子を表します。先に取り上げさせて頂きました沫那芸神(あわなぎのかみ)さま・沫那美神(あわなみのかみ)さまの泡よりやや大きな泡を表しています。「那芸(なぎ)」は「凪(なぎ)」=平和、平静、平穏の意味があります。ここでは「水の上の和」を表しています。まとめますと「河口の水面の泡立ちが平静(凪)である」、「河口の水面が凪(な)ぎていて穏やかな状態である。」ということを表しています。また、芸(ぎ)は男性を表しており、男神さまとも考えられます。このことから、河口の陸地の側の水面の様子の神格化したもので、「水面の泡立ち静かに凪いだときの陸側の河口」を司られている男神さまということがわかります。

 

○頬那美神(つらなみのかみ)

名義ですが、「頬」は「水の泡(あわ)」、「那美(なみ)」は「波(なみ)」の意味があります。また、「頬(つら)」は「つぶら(円、粒)」を約した言葉でつぶつぶと泡立つ音や様子を表します。先に取り上げさせて頂きました沫那芸神(あわなぎのかみ)さま・沫那美神(あわなみのかみ)さまの泡よりやや大きな泡を表しています。まとめますと「海水面が波立っていること」、「海水面が波立って騒いでいる」「海水の上の騒ぎ」を表しています。また美(み)は女性を表しており、女神さまとも考えられます。このことから、河口の海面の側の水面の様子の神格化したもので、「水面が泡立ち騒ぐ時の海側の河口」を司られている女神さまということがわかります。

 

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この頬那芸神(つらなぎのかみ)さまと頬那美神(つらなみのかみ)さまも、お名前も対になられていて、男神・女神と考えられることから、夫婦神さまかとも思われますが、それは違うようです。なぜなら、頬那芸神(つらなぎのかみ)さまのお生まれになられた後に、頬那美神(つらなみのかみ)さまがお生まれになられていますが、その頬那美神(つらなみのかみ)さまのお名前の前に「妹(いも)」という夫に対する妻をあらわす言葉が記されていないからです。

 

2柱の神さまも沫那芸神(あわなぎのかみ)さま・沫那美神(あわなみのかみ)さまと同じように親神(おやがみ)さま、父=男神さまである速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)さまが河を、母=女神さまである速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)さまが海を分担されていることから、河を男神=頬那芸神(つらなぎのかみ)さま 海を女神=頬那美神(つらなみのかみ)さまが分担されているのでしょう。

 

 

お祀りされている神社は

     特にはございません。

河や海の近くに行かれた時にその水面の泡を目にされることがあるでしょう。

その時に沫神さま方・頬神さま方に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

にほんの水

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